腸内細菌叢の調和が、全身の健やかさを生む
発酵調理の科学的根拠は、腸内細菌叢(腸内フローラ)の研究によって裏付けられています。
私たちの腸内には、約100兆個・1000種類以上の細菌が生息しており、この微生物生態系のバランスが、免疫力、精神状態、肌の健康、さらには脳の機能にまで影響を与えることが明らかになっています。
キララサロンで使用する発酵調味料の主役は、麹菌(アスペルギルス・オリゼー)です。
この菌は日本の国菌に指定されるほど安全性が高く、味噌、醤油、日本酒など、日本の伝統的な発酵食品の要となってきました。

麹菌が生み出す酵素、特にアミラーゼ・プロテアーゼ・リパーゼは、それぞれデンプン・タンパク質・脂質を分解し、消化吸収を助けます。
東京農業大学の研究では、麹を使った発酵食品を継続的に摂取することで、腸内のビフィズス菌が増加し、便通が改善され、免疫グロブリンA(IgA)の産生が高まることが報告されています。
IgAは腸管粘膜における最初の免疫防御として機能する重要な抗体です。

キララサロンの発酵調理では、マコモ菌も活用しています。
マコモ菌(学術名:バチルス・サブチルス・ON-1)は、400度の高温にも耐え、酸やアルカリにも強い驚異的な生命力を持つ微生物です。
この菌は、善玉菌・日和見菌・悪玉菌の全体バランスを調整する特性を持っています。
一般的なプロバイオティクスが特定の善玉菌を増やすアプローチであるのに対し、マコモ菌は腸内生態系全体の調和を図るという点で革新的です。
さらに、マコモ菌に含まれるケイ素は、身体にとって重要なミネラルです。
ケイ素はコラーゲンの生成を促進し、血管・骨・皮膚・髪・爪などの組織を強化します。また、体内の有害物質を排出するデトックス効果もあります。
現代の食生活では精製された食品が中心となり、ケイ素の摂取量が著しく減少しています。
マコモ菌を通じて自然な形でケイ素を補給することは、細胞レベルでの健康維持に直結します。

キララサロンでは、木のまな板と包丁を使い、一つひとつの食材と対話するように丁寧に調理を行っています。
調理する人の心の状態が料理に影響すると考え、愛情と感謝の気持ちを込めて向き合うことを大切にしています。
調理する人の心の状態が料理に影響するという考えは、一見非科学的に思われるかもしれません。
しかし、ストレス状態にある人の手は温度が下がり、発汗によって常在菌のバランスが変化することが知られています。
穏やかで愛情に満ちた状態で調理することは、微生物的にもエネルギー的にも、料理の質を高めると考えられます。

キララサロンでは、食事を単なる栄養摂取ではなく、「生命エネルギー」をいただくものと捉えています。
現代栄養学が重視するカロリーや栄養素の数値だけでは測れない、食材が持つ本質的な生命力こそが、人間の健康と活力の源泉です。
協生農法で育った野菜は、化学肥料や農薬に頼らず、自然の摂理に従って成長します。

その過程で蓄えられた生命エネルギーは、食べる人の身体に直接伝わります。
さらに、発酵という過程を経ることで、このエネルギーはより高まり、人間が吸収しやすい形に変換されます。
調理する人の想いもまた、料理に宿るエネルギーの一部です。
愛情と感謝の心で作られた料理は、食べる人の心と身体を深いレベルで満たします。
これは単なる精神論ではなく、微生物の活動や食材の状態に実際に影響を与える現象でもあります。
この生命エネルギーを最大限に引き出すために、キララサロンではゼロ磁場水を使った蒸籠料理も提供しています。

ゼロ磁場水とは、プラスとマイナスの磁場が均衡し、磁場のバランスが整った特殊な水です。
この水は細胞の活性化を促し、食材が本来持つエネルギーを最大限に引き出す力を持ちます。
蒸籠で蒸すという調理法は、水蒸気の力で食材を包み込み、栄養素を逃さず閉じ込めます。
油を使わず、食材そのものの味と生命力を最大限に活かすことができます。
ゼロ磁場水の蒸気で蒸された野菜や魚は、細胞レベルでエネルギーが高まり、身体が素直に喜ぶ料理となります。

キララサロンの発酵スイーツでは、白砂糖を使わず、甘酒の自然な甘さをベースに、甜菜糖やアガベシロップといった身体に優しい甘味料を使用しています。

これにより血糖値の急上昇を避けながらも、満足感のある味わいを実現しています。
すべてが腸に優しい素材で作られています。
低GI(グリセミック・インデックス)食品を中心とした献立は、糖尿病予防や体重管理にも効果的です。
日本糖尿病学会でも、発酵食品を取り入れた食事療法の有効性が認められており、血糖コントロールの改善例が多数報告されています。

発酵調理は、先人たちが何千年もかけて培ってきた「食の智慧」です。
この智慧を現代に蘇らせ、皆さまの健康をサポートすることが、キララサロンの使命です。
食材を育ててくださる人、それを届けてくださる人、そして食べてくださる人。
すべての人とのつながりがあってこそ、料理は成り立ちます。
料理は、まさにチームワークそのものなのです。